十一階の自室の西側の窓から見えるのは、寂れた街には街の唯一とランドマークともいえる結婚式場だった。
元々は釣堀で、客の要望で食事や酒を出すようになるとそちらの方が本業になった。都内初の結婚式場を開設すると、今度はそっちが本業となり時代に合わせて改築増築を続け、僕の部屋から見える時には、自称ロココ様式建築になっていた。
そして、今度は再開発でツインタワーマンションに生まれ変わることになった。
僕は結婚式場がツインタワーになるまでを窓から定点撮影することにした。
自宅の窓から見える景色が一変する機会はなかなかないし、どのように変化するか想像がつかなかったからだ。
撮影は毎日ではなく、気まぐれにシャッターを押したが、工事は少しずつ進むので写真を撮っていても変化を感じなかった。
工事が終わり、それまで撮り溜めた写真を見て、日々感じていた以上の変化があったことに驚くとともに、「永遠なものなどなく、形あるものは何時か無くなり姿を変える」という当たり前のことを感じた。
ツインタワーの次はなんだろう。
1999 CITTA
2003 あの場所
2004 色つきの場所
2005 苛つく、好きな街
2006 既視の街
2006 遠い場所
2006 場所
2007 ミュージアム
2007 街には拳固の雨が降る
2008 渋谷
2008 ウィンチェスター
2009 ランドマーク
2010 東京は今日も晴れている
2010 Tokyo Landscape
2010 Parlor entance
2011 気まずい、好きな街
2011 ハワイアンアイランズ
2012 Red Shoes
2012 Unreleased,related town Episode 1 Niigata
2013 Unreleased,related town Episode 2 Seoul
2013 駄目な、好きな街
2015 Ner York 2015 Summer
2016 Ce que je via aParis
2016 Taipei Tokyo Seoul 2016 Winter
2018 死ぬにはいい日












